301 名前:おさかなくわえた名無しさん 投稿日:2006/09/28(木) 19:05:24 5u8lR1u5
数日後、彼は本国に帰国する事になり、彼の見送りに私も同行した。
そして、彼は私に「本当に滞在期間は楽しかったよ、一生の思い出だよ」と言った、
その大げさな返事に私は、「そんな大げさな事じゃないだろ?また来いよ。」と
そう言うと、彼は少し悲しそうな顔をして、「そうだね。来れる様に頑張るよ」と。
最後に彼は、「またな、来世でもな」といって本国に帰った。
数ヶ月後、ようやく出張の仕事が終わりかけていた頃、一通の国際郵便が。
それは彼が病気で、この世を去ったとの旨の内容だった。
彼は治療不可能な病気に懸かっており、
来日した時には余命半年と言われていたらしい。
彼の手紙には「日本滞在の時には本当に世話になった、
もう自分はこの世にはいられないが、天国で日本の良さと素晴らしさを伝えるよ」
との内容が。
また、ご両親からの手紙にも「息子は日本が大好きで、帰国後、
毎日私達に日本の話や、貴方の話をしていました。貴方のお陰で、
余命を伸ばしてもらい、そして苦しまず天国へ行けました。
本当にありがとうございました。」と内容。
この手紙を読んだ時は思いっきり泣きましたがね。
そしてハードボイルド小説が好きだった彼の遺言には、こんな事も。
「『長いお別れ』ではないが、あの日あの店でご馳走した『ギムレット』を
もう一度頼んでくれないかな。」と。
まぁ、判る人には判ると思うけど、未だにその遺言は果たしていないが。
本人は日本好きだったんだけどな。
「『長いお別れ』ではないが、あの日あの店でご馳走した『ギムレット』をもう一度頼んでくれないかな。」
なるほどな、だからその遺言を果たす気がないのか。
本当に仲良かったんだろうな・・・
余命半年ってのを分かってたのに海外に在住するなんて自殺行為だろ。
私なら後に余命半年って分かったら急いで日本に帰るよ
しかも余命はともかく、不治の病になっていることは、アメリカにいた頃から分かってたんでしょ?
なんの病気かは知らないけれど普通なら入院とか安静とかしないと駄目な気がするけど。
ただ感動しろよ。
お前の人生に何の関係もない話だろうが。
普通の病気じゃないからこそだろうが
もっと素直に物語を楽しめ
そう思う気持ちも分からないでもないが、安静にして治るものならともかく、不治の病だったら最後にしたいことをしようと思って、好きだった日本に来てもおかしくないんじゃない?