837 :おさかなくわえた名無しさん :2006/11/07(火) 21:35:47 ID:s1dZeqQV
それから数年して、お兄ちゃんが彼女さんと結婚することになった。
私は悲しくて、泣き喚いて阻止しようとした。
デートについて行っては、彼女さんを困らせて「嫌いだ」と口走り。
いよいよ結婚する段になったら、お兄ちゃんにも「嫌いだ」と言い、
話しかけられても無視して、「お兄ちゃん」とも呼ばなくなった。
結婚式の時、直前になって指輪を運ぶ役を嫌がって止めてしまい、
披露宴でお兄ちゃんに読む手紙も、不貞腐れて結局読まなかった。
母や母の旦那さんが私を叱る中、お兄ちゃんと彼女さんは私を気遣って庇ってくれた。
それから半年ぐらい後の日曜日の真昼間。
お兄ちゃんと彼女さんは、居眠り運転のトラックに突っ込まれて即死した。
結婚式から一度も「お兄ちゃん」と呼ばず、なんとなく気恥ずかしくて気まずくて、
昔みたいに接しないまま、真ん中のお兄ちゃんは死んでしまった。
後悔と言うか、何がなんだか分からなくて泣きもしなかった。
お葬式が終わって、二人の新婚生活の始末をした時に、
5日後に迫った私の誕生日プレゼントが、押入れの中にしまってあったと、母から渡された。
838 :おさかなくわえた名無しさん :2006/11/07(火) 21:36:56 ID:s1dZeqQV
「誕生日おめでとう。また一緒に遊ぼうね。」と、お兄ちゃんと彼女さんの連名で、大きな熊のぬいぐるみ。
人が死ぬということを理解したわけではないけれど、もう二度と会えないことだけはよく分かった。その時初めて涙が出て、それからずっと泣き続けた。
今、高校生になってあの時のことを思い出すと、申し訳ない気持ちで一杯になる。
もし同じ立場になった時、今の私にお兄ちゃんや彼女さんと同じような態度が取れただろうか。
つまらない子供の話を、飽きもせずに聞いてあげられるだろうか。
いつもいつも付きまとう子供を、優しく抱きしめてあげられるだろうか。
二人きりでいたいはずなのに、お邪魔する子供を喜んであげられるだろうか。
アルバムの中のお兄ちゃんと私は、いつも凄く楽しそうに笑ってるのに、
私が鮮明に思い出せるのは、「嫌いだ」と言われたときのお兄ちゃんの寂しそうな顔でしかない。
リアル更新乙です。
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そのまま他界
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後悔
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押し入れにプレゼントが!
泣ける話
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>そのまま他界
> ↓
>後悔
> ↓
>押し入れにプレゼントが!
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中から故人が!
嫌いじゃないよ?本当は尊敬してて大好き。
はぁ・・・・。
これからは姉の時代
うぜぇな、おまえ
http://blog.livedoor.jp/kareeee/
この話で泣く人を批判する人も、
批判する人をこき下ろすだけの人も、
その癖にケータイ小説を蔑む人も、
みんな揃っておかしいのだろうな。
ほんとは胸糞悪くなるから見たくないけど、普通の感性を持つ人のコメントが見たいからついつい見てしまうんだよな…
他のまとめブログより質が悪い人がいるのが、ここの唯一の汚点だな
NO.14909とかはまともな事言ってるじゃん。
フィクションなら死んで無いから、それでいいんでない。
一種の逃避だな。