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548 名前:水先案名無い人 sage 投稿日:2005/09/30(金) 23:47:41 ID:HhGmxABS0
僕の実家は阪神淡路大震災の直撃を受けた。
後に聞いた話で、家の崩壊まで10分ほど時間があったそうなのだが、
その間父は逃げ延び、祖母は自室で絶命し、母親は生き埋めになった。
僕と妹は運良く上京しており、被災から3日目には掘り起こしを手伝っていた。
泥まみれの母親を初めに発見したのは僕だった。その時足は骨折していたが、
身動きが取れない中、ボロ雑巾のようなものを握り締めて放さないでいた。
僕が小学校の時に描いた、お絵かきコンクールで銀賞を取った絵だった。
自分では記憶にすら残っていなかったその絵が、
母親にとっては自分の息子を誇る最も大切な宝物だったらしい。
危機に直面した土壇場で、身の安全やお金よりも、息子の絵の事を考えたんだそうだ。
大学に殆ど顔も出さず退学寸前だった俺は、
その日から勉強に励み、5年掛けて大学を卒業した。
当時は後ろめたかったけど、今では胸張って叱ってあげられる。
「今度地震があったら、自分の命を一番に考えろよ」って。
母さん、長生きして下さい。
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よかった
実際10分もなかっただろ
本当に長く感じるからな・・・
こういう非常時って人間性がよく出るよねぇ。