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358 :名無し職人 :2006/09/22(金) 18:53:44
婚約していた彼は余命3ヶ月と宣告された。
彼女は毎日の様に見舞いに訪れ、残り少ない彼との日々を過ごしていた。
『何かこんな事になっちゃって悪いな…好きな人が出来たら、俺の事なんか
気にしないで結婚して幸せになってくれよな』
『そうだ、もし結婚したい男が出来たら、いつも待ち合わせに使ってた喫茶店に
連れて来いよ。俺が背後霊になってそいつの事調べてやるから(笑)
それで、お前を幸せにしてやれそうな男だったら、なんつったけなあの曲…
ほら、いつもあの喫茶店で流れてたお前の好きだったやつ…
それが流れたら合格の合図な(笑)』
彼が亡くなってから数年が経ち、彼女には新しい恋人が出来ていた。
結婚も考えていたが、亡くなった婚約者の事が気になっていた。
彼女は、婚約者と待ち合わせに使ってた喫茶店に恋人と入り、あの曲が流れれば
この人と結婚しようと決めていた。
恋人『そろそろ行こうか?』
彼女『え?…あ、そうね…』
二人の思い出の曲は流れなかった。彼女は悲しい反面、何かほっとした様な複雑な心境だった。
恋人の車に乗り、走り出すとラジオから思い出の曲のイントロが流れてきた。
びっくりした彼女はボリュームをあげる。
『え~、それでは次のリクエストは~、ラジオネーム天国より愛を込めてさんから。
メッセージ読みま~す。今日は遅くなってゴメン。曲の名前が分かんなくってさぁ~。
大丈夫、絶対幸せになれるよ。俺は遠くから見守ってあげる事しか出来ないけど。
目の前にいる人を信じて頑張るんだよ、お幸せに』
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そう考えた瞬間何か一気に冷めた
思いでのあの曲が静かに流れ出した。
「お前が選んだそいつと今度こそ必ず幸せになれよ」と彼が応援してくれるようで、溢れ出てくる涙を止めようともせず泣いた。
恋人は理由を問い質すこともなく彼女の肩をやさしく抱き寄せた。
ナイス!
そうだとすると、もうちょいヒネりが欲しかった。
あるとしたら前彼の知り合いであいつを頼む的な展開しか