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978 :名無し職人 :2006/08/01(火) 21:42:25
いつも俺は小心者で美容院なんておしゃれな所行けるはずもなかったんだ。
でもさ、こんな性格直したくて勇気を出して行ってみたんだ、美容院。緊張したさ。
近所に美容院があるんだけど凄くおしゃれでさ、店員さんもすごく綺麗
な人だったんだ。それでも行ったさ、こんな性格とおさらばするために。
心臓バクバクさせながら店に入ったらみんなが笑顔で
「いらっしゃいませ~♪」
って言ってくれた。凄く嬉しかった。
「今日は初めて?」
綺麗なおねえさんが凄く丁寧に教えてくれたよ。
んで美容院自体が初めてだって言ったらおねえさんは笑って
「よろしくね」
って言ってくれた。俺はどうして今まで美容院に来るのをためらってたんだろう
と思ったよ、ほんとに。んでさ、おねえさんがどんな髪型がいいかとか色々
聞いてきたんだけど、俺のわからないこととかほんとに優しく丁寧に教えて
くれるんだ。
シャイな俺も明るく振る舞えたよ。それで俺元々猫毛でもっと髪の毛に
ボリューム欲しかったからパーマ当ててみたいって言ったんだ。
「いいねぇ!絶対似合うよ!」
俺ってばもう凄く気分よくなっちゃってさ、自分の顔のスペックも考えずに
おしゃれな雑誌から超かっこいいおにいちゃんの頭指差して
「これ!まじこれかっこいいです!」
って言った。今思えばその時のおねえさんの顔がそれから起こることを
物語ってたんだろうな。
979 :名無し職人 :2006/08/01(火) 21:43:21
「あー・・・でもこれ○○君に似合うかなー・・・」
おねえさんは軽く俺には合わないって事をちらつかせたんだけど
俺舞い上がっちゃってたからそれも聞かずにそのままその髪型にすることに
なったんだ。
「完成するまで俺、目ぇつむってますんで終わったら言って下さいね!」
俺の頭の中ではあの雑誌のおにいちゃんのかっこいい髪型だけがぐるぐる回ってた。
だから気付かなかった。おねえさんの口数がだんだん少なくなってることに。
「で・・・・できたよ」
おねえさんの声がした。
目を開ければ鏡の前にはあの雑誌のおにいちゃんの髪型のかっこいい俺が
座ってるはず。
「に・・・似合ってるよ!ほら、あれみたいじゃない!何だっけ~、あ、ほら、アムロ!アムロ・レイ!」
その時の冷たい空気はもう言葉では表せないかな。
おねえさんは必死で俺をフォロー。他の店員さんは俺を見ないようにしてる。
他の客は必死で笑いをこらえてる。
俺は何を勘違いしてたんだろう。
涙が止まらなかった。
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師範さん。道場辞めないでね。
似合ってるかは別として。
美容師さんは始めから似合わんことはわかってたんだから。