162 名前:おさかなくわえた名無しさん[] 投稿日:2009/02/26(木) 04:51:35 ID:jLi15ui1
しかしそんな日も長くは続かなかった。
木を全て切り倒したせいで貯水能力を失った真っ黒な泉は、次第に干からびていった。
水がなくなったせいで工場は停止し、ヘンたちの大切な飲料水も確保できなくなった。
ヘンは喉の渇きを訴えながらもがき苦しみ、次々と泉の底へ落ちていった。
しかしそこにはもう、一滴の水も存在しなかった。
折り重なるようにヘンは次々と泉の底へ流れていった。
「水ぅ~水ぅ~」とうめきながら、うず高く積もり積もって、いつしかひとつの黒い塊となった。
黒い塊は泣いた。今までの自分たちが犯した罪を後悔し、静かに涙を流した。
その涙もまた真っ黒で、泉はたちまちどす黒い汚れた涙でいっぱいになった。
その黒い塊は、来る日も来る日も泣き続けた。
何百年、何千年と、泣き続けた。
いつしか涙は無色透明に輝き、真っ黒だった泉から少しずつ濁りが消えていった。
そうしてあれからどれくらい経ったのだろう、泉はついに元の透明感を取り戻し、
その周りにはたくさん草木が生い茂った。動物たちも少しずつ戻ってきた。
真っ黒だった泉は再び元の美しいオアシスに戻ったのだ。
ヘンは、すっかり黒い塊から、銀色に輝く大きなヘンとなっていた。
かつての醜い心はすっかり洗い落とされ、木々や動物たちにも優しくなっていた。
ヘンはオアシスの住人たちからすっかり慕われるようになった。
でもたまに、昔のヘンにそっくりな奴らが、この泉を奪おうと押しかけてくる。
そんなときは、この銀のヘンが飛び出しては、皆蹴散らしてしまうのだ。
それからというもの、その泉はずっと、ずーっと、銀色に輝き続けたのだった。
スマン。
俺はちょっと背筋がゾッとした。
文明を否定するのはあんまり好ましいことではないと思うよ
単一生殖?
人の生活を豊かにしようとして、間違いながらも試行錯誤して、人間ってのは今も確かな道になんて辿りついちゃいない。俺なんかには正しいあり方なんてわからないから絶対にたどり着けないんじゃないかとさえ思える。
公害の歴史は確かに罪の過去だけど、退廃だけじゃない、わずかかもしれないけど進んだところがあった。このたとえでは銀色のヘンは文明を否定して自然と一体になって生きる人間の比喩なんだろうけれど、だったら石油の賜物である衣類も暖房もなく寒さに凍え死ぬ人を肯定できるのか。
黒いヘンみたいに絶対の悪はない、人間はそこまで自分を卑下しなくていい。銀色のヘンのように絶対の善はない。そんな存在、どこにもない。折り合いをつけていくしかないだろうよ。
「ヘン=人間」という基本的な暗喩っしょ。
なんで分からねんだ。
そんなことは皆分ってるということが。
※52471
やりすぎそうになったときには必ず銀色のヘンが出てきてお仕置きするのです
だったらわかるんだけどな
ブランキー?
あんまりためにはならないな
ヘン(この名前知らんかった)って顔が無くて細長いロボット風のキャラだよな。
猿と一緒の原始的な生活に戻ればハッピー?
恩恵を蒙って、それなしじゃ暮らせないのに
安全なところからそれを批判するお花畑の
人たちのお話のようだ。
^^;
ゴミクズ以下の駄作だな
ヘンの繁殖や進化が早いのは、破壊した環境の回復には時間がかかると伝えたかったのかな?
まあ、自己解釈です。
何かの例えなんだろうな
銀ヘン→ロボット(アンドロイド)
だと、怖くね?