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388 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2008/12/19(金) 00:11:25 ID:BEZ0P6ve
花入れと金づち
武野紹鴎はあるとき古道具屋の店先に伊賀焼の両耳のついた花入れを見つけた。
紹鴎はその花入れが欲しかったが、急用の途中なのでそのまま行き過ぎた。
紹鴎は翌日古道具屋に買いに行ってみたが、すでに千利休がその花入れを買って
しまっていた。
ある日、千利休よりその花入れを用いた茶会を開くと誘われた。
茶室に入ると例の花入れが床の間に飾られていた。
なんと、両耳であったはずの花入れの片耳を欠いてあるではないか。
紹鴎は心の内で大きく頷き、茶が終わってから利休にこう言った。
「自分もこの花入れを見たとき片耳を欠いて使えば面白いと思いました。
もし、今日利休殿が両耳のまま花入れを使用されていれば、片耳を叩き割ってし
まおう考えていました。
ほらこの通り。」と懐中から小さな金づちを出して見せた。
利休と紹鴎は互いの審美眼の確かさを再認識したという。
« 大好きなプリン l ホーム l ぶつかりかけて謝り合うのは英国人だけなのか? »
めでたしめでたし。
>利休は落として割ってしまっていたので、内心ヒヤヒヤでしたとさ。
2人の思惑がそれぞれ↑だったら落語みたいで面白いな
この話と一緒に「ミロのビーナスは、実際にどんな腕があったかはもはや関係ない。
腕が無いことで"ミロのビーナス"として完成しているのだ」という話を
中学の頃に聞いた記憶がある。
欠けているからこそ美しいんだろ。
深い懐かしさが込み上げて来る
あの頃は大田もまともだった
大田曰く
俺なら二人まとめてそのトンカチで殴るね
「お前ら何わけわかんねえこといってやがる!」