328:チラシ :2009/08/27(木) 01:07:33 ID:eWm4Gf9N0 [sage]
数年前、活動二年目くらいのときに
「あなたのファンなんです」
っていってものっそい丁寧な感想と日記で欲しいと何気なく書いた地方限定のキャラグッズ詰め合わせを持ってきてくれた子がいた
そのこは中学生で、地方限定グッズと新幹線代でお小遣いがなくなってしまったから今日は既刊一冊しか買えないと悲しんでいた
わざわざ来てくれたのが嬉しかったし、地方限定グッズで新刊分のお金を使い切ってしまったみたいなので
ありがとうの意をこめて新刊を一冊プレゼントした。サインをしてくれといわれたので恥ずかしかったけれどサインもした。
その子はなきそうなぐらいものすごく喜んでくれて、
「勉強とかが忙しくて、またこれなくなるけど、サイトも日参するし、大学生になったら今までのもこれからのも全部買いに来ます」
って言ってくれた。そんなに私の本が好きなのかと嬉しくなって、私も
「あなたが来るまで既刊を一冊づつあなたのためにとっておきます」
と言った。その子は凄く喜んでくれて、絶対来ますって言って二冊を大事そうにバッグにつめて帰っていった。
ものすごく印象のいい子で、まあ私も一冊とっておくぐらいいいか、と思って新刊を出すたびに一冊ずつとっておいた。
それでも中学生だし、きっと大人になる頃にはもう別ジャンルにいってるだろうと思っていた。
4年たって、去年冬に受かったとき日記にあのときの中学生さん、既刊詰め合わせをもって行くので、よければ来て下さいねと書いた。
彼女からメルアドも名前も聞いていなかったので、来てくれたらラッキー程度に書いた。
当日、午後になってもうこないかとあきらめかけていたときに、大人になった彼女が
「お久しぶりです」
っていって、あの時サインした新刊(今はもう既刊だけど)を見せて、「全部買いに来ました」といってくれた。
本当に約束を守ってくれたんだと嬉しくて、劣化しないようにビニールで包んでおいたんです、と同人誌セットを出したら、
あの時と同じ笑顔で喜んでくれた。上京してきた彼女と、今度はメルアドも交換して、今では年の離れた大事な友達になった。