959 :おさかなくわえた名無しさん :2006/11/27(月) 14:54:48 ID:oBBAAlP8
2/2
そうだ、事の始まりはこの折鶴だ。
幼い頃、母が一度だけ入院した事があった。
その時私が折鶴に願いを託し、天井裏に置いたのだ。 間もなく母は退院した。
偶然なのだろう。 でも私にはドラえもんのポッケのような空間だった。
誕生日やクリスマス前に願い事を天井裏に置いておくと、プレゼントは希望のものだった。
今考えるとカラクリは単純だ、赤面モノである。
両親からの愛情が決して不平等ではなかったのだと、改めて感謝する。
ふと、あの天井裏が懐かしくなった。 30年ぶりだろうか、懐中電灯を片手に昇ってみた。
もう、そこには何も無い、深い埃だけが時の経過を教えてくれた。
しばらく思いに耽り、降りようとしたとき、それは視界に入った。
やや新しいお菓子の空き箱が梁の上に置いてある。
私はそれを手に取り下に降りた。
蓋を開けると、十数羽の折鶴が収められていた。 そこには、
「○○(私)の怪我が早く良くなりますように。」
「○○が希望大学に無事合格出来ますように。」
「○○の希望通りの仕事に就けますように。」
「○美(妹)の手術が無事済みますように。 助けて下さい。」
「○美の赤ちゃんが無事生まれますように。」
母の願いは全て叶ったようだ。
妹と違って喪女だけど
私は元気です
いい話で良かったです。
屋根裏に座敷童でもいるのかなー。