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  Hカップ以上の娘にありがちなこと 上級編

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ぼくのお父さん

600 :ほんわか名無しさん :2006/11/03(金) 14:14:19 0
小学生の時僕はイジメられていた。
無視されたり叩かれたり・・・死にたいとは思わなかったけど学校に行くのは
とても辛かった。イジメをするのは一部のクラスメートだけだったけど他の子たちは
自分もイジメられるのが怖くて、誰も助けてはくれなった。

ある日授業で「自分のお父さん」の事について作文を書く授業があった。
先生はなんでもいいんだよ。遊びにいった事とかお父さんの仕事の事とかで
いいと言っていた。けど僕はなかなか書く事ができなかった。
クラスの子達はみんな楽しそうに書いている中、僕一人教室のなかでひとりぼっちだった。

結果から言うと作文は書いた。
書いたのだが「自分のお父さん」というテーマとは違う事を書いた。
あとで先生に怒られるかも・・・またこれがきっかけで
イジメられるのかなと子供心にとても不安だった。でもそれしか書けなかった。


601 :ほんわか名無しさん :2006/11/03(金) 14:48:08 0
作文は授業の終わりと同時に集められ先生は「じゃあ来週発表会をします。」
と言った。先生はそのまま教室を後にした。その後は頭を叩かれて
イジメられているふだんの僕がいた。

「じゃあ今日は発表会をしてもらいます。」
今日は作文の発表会の日。
先生が選んだ中から順に書いた本人に読んでいってもらいますと先生は言った。
「僕のお父さんは・・・」「私のパパはよくおならをします。」
クラスの子たちのおもしろい文章にみんな笑ったり、お父さんの
仕事に驚いたりしていた。でも僕は全然聞いていなかった。
ただひたすら「僕の作文は選らばませんように」ただ祈って下を向いているだけだった。

発表会は順調に進みあと10分で授業も終わるところまで来ていた。
僕は少し安心していたのだがその期待は無駄だった。
「じゃあ最後に〇〇君に読んでもらいます」
頭の中は真っ白だった。

「あの、先生・・・僕はお父さんの事書いてないです。」
クラス中から非難の声が上がった。バカじゃねえの?廊下に立ってろよオマエ
様々な声が飛び交ったが非難の意見はみんな一緒だった。
もうどこにも逃げられなかった。
「静かにしなさいっ!」
突然の大声に教室は静まり返った。
「先生はどうしても読んでもらいたいの。だからみんな聞いてください」
602 :ほんわか名無しさん :2006/11/03(金) 15:16:15 0
「さあ読んでください」
「ぼくのお父さん」
「僕のお父さんはいません。幼稚園の時に車にはねられて死んだからです。
だからお父さんと遊んだのもどこかへ行った事もあまりありません。
それにお父さんの事もあまりおぼえていないです。
写真があるのでみましたがおぼえていないです。
だからおばあちゃんとお母さんのことをかきます。
お母さんは昼間しごとにいってお父さんののかわりに働いています。
朝はやくから夜おそくまでいつも働いています。
いつもつかれたといってますが甘いおかしやたいやきを買ってきてくれるので
とてもだいすきです。
おばあちゃんはげんきで通学路のとちゅうまでいつもいっしょに歩いてきてくれます。
ごはんはみんなおばあちゃんが作ってくれてとてもおいしいです。
お母さんが働いているので父兄参観の時にはおばあちゃんが来てくれます。
みんなはおまえの母ちゃんババァなんだとからかってくるのではずかしったけど
でもとてもやさしいいいおばあちゃんです」


603 :ほんわか名無しさん :2006/11/03(金) 15:40:12 0
「だからお父さんがいなくても僕はあまりさびしくありません。
お母さんとおばあちゃんがいてくれるからです。お母さんはお父さんがいなくて
ゴメンねと言ったりするので早く僕が大人になって仕事をしてうちの家族のお父さん
代わりになってお母さんとおばあちゃんの生活を楽にしてあげたいと思います
だからおばあちゃんには長生きしてねといつもいっていて、お母さんにはいつも
肩をもんであげています。二人とも泣いたりするのですこしこまるけどそんな
お母さんとおばあちゃんが僕は大好きです。」

一気に僕はしゃべった。先生には死んだお父さんのことを書けばいいのにと
言われると思ったしクラスの子達からはおまえお父さんがいないのか?
もしかして捨て子だったんじゃねえか?とまたイジメられるのかなと思ったりしていた。
顔をあげる事もできなかった僕は救いを求めるように先生の顔を見てみた。

先生は立ったまま泣いていた・・・


604 :ほんわか名無しさん :2006/11/03(金) 15:58:42 0
先生だけではなかった。他の子たちもみんな泣いていた。
僕が始めて好きになった初恋の子は机にうずくまって泣いていた。
イジメていた子たちもみんな泣いていた。
でも僕にはなぜみんな泣いているのか分からずにいた。どうして?
お父さんがいないからお母さんとおばあちゃんの事を仕方なく書いたのに。
どうしてみんな泣いているのだろう?
「〇〇君・・・」
「はい・・・」
「先生は人の心が分からないダメな先生でした。ゴメンなさい。世の中には
親御さんのいない子もいるのにね。そういう子たちの事も頭になくてお父さん
の事を書いてだなんてあなたの事も知らなかったとはいえ本当にごめんなさいっ!」
先生は顔を覆ったまま泣き崩れていた。

それがその日起こった出来事だった。


605 :ほんわか名無しさん :2006/11/03(金) 16:17:48 0
次の日からなぜかイジメられなくなった。
相変わらず口悪くからかったりはされたけど殴られる事はなくイジメのリーダー格の
子に遊びに連れていってもらえるようになった。
先生はその後の家庭訪問でその日の出来事をおばあちゃんに話して謝っていた。
作文の事は僕は話もしていなかったので少し怒られたけど話を聞いた母も
今は亡くなったばあちゃんもうれし泣きみたいなくちゃくちゃの顔で叱ってくれた。
僕も立派な、人に誇れるような仕事はしていないけど家族のおかげで
一人前の大人の男にはなれたとは思う。

大人になった今でもその時の事はなぜか覚えいるし
ふと思い出したりもする。これが僕がかける自分の思い出です。

私的な事を長々書きすぎましたね。でも読んでくれた方には
「ありがとう」と言いたいです。

2008年08月02日 | 泣ける | コメント (12) このエントリーを含むはてなブックマーク
コメント
生徒の家庭環境を知らない教師っているのか
。゜(゜´Д`゜)゜。
まっすぐに育ったんだね…
おっぱい舐め舐めしたいお
父さんがいることは普通だけど幸せだ
家庭訪問で分かるよね
教師はわかるが、いじめていた小学生の屑どもがこんな話を聞いて泣くだろうか?しかもみんなってとこがな…
いい話だけど
子供はもらい泣きするからな。

人に誇れるような仕事をしてないってのが気になった。謙遜でも、そこは誇りもってほしいね。
2008/08/02(土) 08:36 | No.5014 | URL | え #-[ 編集]
昔書いた作文の内容覚えてるってすげーよな

卒業式の日とかに今まで書いた作文とか絵とか渡されるだろ
それを大事に取っておいたんじゃね?
さすがに10年以上前の作文の内容なんて覚えてたら変態だろ
>あなたの事も知らなかったとはいえ本当にごめんなさいっ!

・・・入学時に作成し、進級ごと更新する家庭調書というものがあってだな。
ちょっと違うけど、
小学校で「お母さんがする仕事を朝と夜に分けなさい」ていうテスト問題が出て
母親が働いてる家の子が「夜」の欄に「洗濯」って書いたら×をもらった
っていう話を見たことがある
私は中1で両親が別れたけど、担任知らなかったよ
3学期に個人懇談した時心底驚いてた…
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