954 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/24(月) 08:23:30 ID:OqmoxGVV
天国を散歩中のイエスが、一人の老人と出会った。
その老人は衰弱し、腰を曲げ、足をかばうように杖をつき、
真っ白で長い髪とあごひげを揺らしながら歩いていた。
イエスは老人に声をかけた。 「ご老人。何か私に出来ることはありますか?」
老人はイエスを見上げ、震える声でこう答えた。
「長い間、わたしは愛する息子を捜し続けております」
イエスの顔は暗くなった。それは非常に難しいことだ。
天国には、開闢以来無数の人々がやってきている。
「わたしの息子には特徴があります」 イエスの思いを察知したかのように老人は続けた。
「両手両足に、穴が開いているのです」
イエスは言葉を失い、老人をまじまじと見つめて絞り出すような声で尋ねた。
「…お父さん?」
老人も、イエスを見つめてこう尋ねた。
「…ピノキオ?」