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167 名前:165[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 21:39:16 ID:CSOemgdp
>>166
考証とかソースとかあやふやなので、あくまで寓話的
なお話として、読んでください。
蒲生風呂(1)
幼少の頃からその才を、織田信長に認められた蒲生氏郷。
彼は若くして城持ち大名となった。だがそのため新たに多く
の家臣を雇ったため、古参の家臣に十分な恩賞を与える事が
できずにいた。
そんなある日、氏郷は手柄を立てた古参の家臣に言った。
「手柄を立てたお前に恩賞を与えたいが、あいにく金も所領
も無い。だがせめてその労をねぎらいたい。明日、我が屋敷
にお前を招いて、酒宴を開きたい。明日ばかりは戦も政も忘
れ、主従も忘れて楽しもうではないか。」
恩賞など思いもかけぬ武骨な家臣も、主君の心遣いに感激
し、この誘いを快諾した。
168 名前:165[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 22:10:33 ID:CSOemgdp
蒲生風呂(2)
あくる日、屋敷に赴いてきた家臣を氏郷は自ら出迎え、
こう言った。
「よく来てくれた。まずは風呂につかり、日頃の疲れを
癒してくれ。」
促されるままに風呂につかる家臣。しばらくして外から
氏郷の声がした。
「湯加減はどうだ?ぬるくはないか?」
家臣は、
「そういえば、少々ぬるい様でございます。」
と答えた。
「そうか、しばし待て。薪を足すからな。」
再び氏郷の声。家臣は思った。(妙だな、下人にわしが
直に申し付ければ良いものを…?)
いぶかしんで外を見た家臣は驚いた。薪を足していたのは
他ならぬ、氏郷であった。
「どうだ、湯は温まったか?まだぬるいか?」
脇目も振らず、一心に火を焚く氏郷。顔も手も、すすで
真っ黒である。
169 名前:165[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 22:30:40 ID:CSOemgdp
蒲生風呂(3)
家臣は涙で声も出ない。(氏郷さまが自分のために風呂を
沸かしてくれている。何と言う果報だろう!)
次第に適温を超え、熱くなる湯。だが家臣は涙が止まるまで、
風呂からあがる事は出来なかった。
以降、蒲生家では氏郷自ら沸かした風呂につかる事が、金や
所領に変えられぬ最高の恩賞となった。
家臣達はこれを「蒲生風呂」と呼び、これに入れた者は蒲生家
家中で羨望の眼差しと、尊敬を集めたのであった。
~終わり~
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(´;ω;)プライスレス
かっこいいよ
「マジで!? 拙者も! 拙者も入りたい!」
「お前もがんばって手柄たてろよー」
「うん! 拙者がんばる」
みたいなキャッキャッとした武士が思い浮かんだ。
会津出身の俺は幸せだわ・・。
オタに媚びた有象無象が錯綜するこの現代で
久しぶりに真の萌えという感覚を味わった気がする
つ予約投稿
次は ワシが背中を流してやろう
そこのマットに寝るのでゃ♡
すごい人だな
蒲生氏郷さんのことでいいんかな?
秀吉の天下取りへの道と歩調を合わせるように急激に出世階段を登って行った。
家臣への論功行賞は、「誰々は何万石、誰々には何万石」と気前良くポンポンと分け与えていくうちについに蔵入地(直轄領)の分までなくなったとかなくならなかったとか。
(検地による新規出目で蔵入分を賄う事を見越していたという話もある)
僅か数万石の近江日野の小領主から、伊勢松坂、そして最終的に会津90万石余の大々名にまで急激に出世したわけだから、家中の家臣のほとんどが新規召抱えや転封先の旧小領主で膨れ上がり、その家臣の統制には苦労があったと思う。
もっともそれができる人物だったからこそ、あそこまで出世できたんだろうな。
風呂からあがる事は出来なかった。
いや、出ようよ。