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231 名前:名無シネマさん 投稿日:2005/05/20(金) 02:54:41 ID:tJOmwJV+
1985年製作の『グーニーズ』。
この映画の監督として招かれた巨匠、リチャード・ドナーは
最新鋭機材を使用した撮影、賑やかな子役達や若いハリウッドのスタッフ達との
共同作業を非常に楽しんだ。彼の長いキャリアの中でもこの映画の撮影は
一、二を争うほど新鮮で思い出深いものだったらしい。
しかし撮影最終日。最後のカットを撮り終わると、あれほど和気藹々と撮影をした
スタッフや出演者達は「じゃ、お疲れ様」とアッサリと家に帰ってしまった。
「最近のハリウッドはこんなにドライになってしまったのか・・・」
撮影の終わったセットに酒肴を持ち込んで、何ヶ月も苦楽を共にした仲間達と
ささやかな「お疲れパーティー」を開くという「古き良き映画界の慣習」を知る彼は
変わり身の早い若い世代のスタッフ達に失望しながら、ハリウッドを後にして
妻の待つハワイの別荘へ寂しく引き上げた。
しかし別荘で彼を待ち受けていたものは、大きなケーキと別荘に入りきれないほどの
スタッフや出演者達。「ハッピー・バースデー、ミスター・ドナー!!」
折しもその日はリチャード・ドナーの誕生日。「どうせならその日に」という事で
製作総指揮のスピルバーグがポケットマネーでスタッフや出演者達をハワイに招き
ドナー夫人の諒解のもとに盛大なサプライズ・パーティーを企画していたのだった。
撮影最終日の彼らの素っ気なさは、全てスピルバーグの「演出」だったわけ。
この演出に巨匠は嬉し涙を滲ませながら感激したとか。
まるで1954製作の「ホワイト・クリスマス」のエピソードのような本当の話。
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